【短期滞在者向け】プラハのメトロ/トラム/バスのチケットの種類と購入方法

【短期滞在者向け】プラハのメトロ/トラム/バスのチケットの種類と購入方法
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チェコの首都であるプラハですが、日本の都市とは比較にならないほど小さな街であるため、中心地に宿泊すれば徒歩のみで主要な観光地を巡ることができます。
街中でも豊富な自然や美しい建物を見ながらの街歩きはとても楽しいものですが、あまり長い時間、それも慣れない石畳を歩くと意外と疲れてしまうものです。
そんな時にはプラハには市内を効率よく走るプラハの公共交通機関(地下鉄・トラム・バス)がとても便利!

今回の記事ではプラハ市交通局による公共交通機関のチケットの種類とそのお値段、そしてチケットの購入方法を紹介します。

≫ 詳細は公式サイトDPP.czの乗車料金ページをご確認ください

乗車券の種類と価格

プラハ市交通局の乗車券は区間制ではなく時間制で、有効化した時刻から〇分間、もしくは〇時間の間、メトロ・トラム・バス・Sリンク・Pフェリーがすべて乗り放題&乗り換え自由です。
ただし41・42・43番のヒストリカルトラムとPetřínの丘へのケーブルカーは別料金であるため、乗車の際は別途乗車券の購入が必要な点にご注意ください。

短期乗車券は有効時間別で4種類あり、それぞれの料金は以下のとおりです。

有効期間学生・大人
15~59歳
乳幼児
0~5歳
小児
6~14歳
シニア
60~64歳
高齢者
65歳~
30分30 CZK0 CZK0 CZK15 CZK0 CZK
90分40 CZK0 CZK0 CZK20 CZK0 CZK
24時間120 CZK0 CZK0 CZK60 CZK0 CZK
72時間330 CZK0 CZK0 CZK

年齢によっては割引料金が適用できますが、その場合は以下の条件を満たさなければなりません。

年齢短期乗車券割引料金の適用条件
0~5歳年齢がわかる公的書類(パスポートなど)の提示で無料。
※同行する子供が3歳未満の場合、子どもの年齢を証明することで同行者の交通費を無料にできます。
6~9歳年齢がわかる公的書類(パスポートなど)の提示で無料、提示できない場合は半額。
10~14歳年齢がわかる公的書類(パスポートなど)またはPID証明書提示で無料、公的書類の提示で半額、提示できない場合は大人料金。
60~64歳年齢がわかる公的書類(パスポートなど)またはPID証明書提示で半額、提示できない場合は大人料金。
65~69歳年齢がわかる公的書類(パスポートなど)またはPID証明書提示で無料、提示できない場合は大人料金。
70歳~年齢がわかる公的書類(パスポートなど)の提示で無料。

注意事項として、パスポートなどの公的書類で割引が適用されきるのはメトロ、トラム、バスのみです。
市内電車のSリンクも利用する方や、人の多い車両内でパスポートを出したくないという方は、PID証明書を取得されることをおすすめします

≫ PID証明書についてはこちらの記事で解説しています。

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プラハ市交通機関のチケット購入方法

プラハ市交通局の券売機(新旧)

乗車券は基本的に停留所やメトロ駅の自動券売機で購入します。
メトロ駅や停留所にクレジットカードも使える新型の券売機も設置されつつありますが、まだすべての駅・停留所には設置されていません
旧型の券売機では紙幣やカードが使用できないため、小銭の準備が必須です。おつりはきちんと出ますのでご安心ください。

また、乗車券購入における最大の注意点は、すべてのバス・トラム停留所に券売機があるとは限らないこと。
たとえば行き先や滞在先がメトロ駅から離れていて、戻ってくるとき、もしくは次の外出時に乗車券を買えるかどうかが不明な場合は、事前に次回分もあわせて購入しておくと、万が一券売機がなくても安心です。
バスの場合は運転手から直接購入が可能ですが、割増料金(90分のみ40 CZK)となるため、やはり事前の購入を強くおすすめします!

2019年からトラム車両内で、非接触式クレジットカードによる乗車券購入が可能になりました!
ただし通常のICチップや磁気テープ読み取りのみのクレジットカードでの購入はできません。
コンタクトレス対応のクレジットカードをお持ちでない場合は、事前の乗車券購入を忘れないようご注意ください。

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旧型券売機での購入方法

初めて購入する際には少し戸惑ってしまいますが、一度買い方を覚えれば何も難しいことはありません。

  1. 購入したいチケットのボタンを押す
  2. 券売機上部に金額が表示されるのを待って、小銭を投入する
  3. チケットが印刷される(おつりがある場合はチケットと一緒に出てきます)

新型券売機での購入方法

新型券売機は英語での操作も可能、さらにタッチパッド式なので、もっと簡単に購入できます。

  1. 画面右上のイギリス国旗マークをタッチして英語表記にする
  2. Fast Purchaseをタッチ
  3. 大人料金のチケットを購入する場合はそのまま購入したいチケットをタッチして購入枚数を指定する
  4. 半額料金のチケットを購入したい場合は、Prague Discountをタッチ→購入したいチケットをタッチ
  5. カードか現金(小銭)で支払う

ただし一部の新型券売機は非接触式クレジットカードのみ対象としている機種もあります。
コンタクトレス対応のクレジットカードを持っていない場合は、ICチップ読み取り対応可どうかを事前に確認してから購入手続きを進めてください。

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メトロ駅の窓口・売店で購入する

窓口に人がいる場合、もしくはメトロ駅や停留所の近くにタバコ屋さんがある場合、そこでも乗車券が購入できます。
こういったショップであれば紙幣やカードでの支払いも可能ですが、問題は英語が通じない可能性が高い事。
英語が通じない可能性を考えて、事前に「2x30 min Jizdenka(Jizdenka=乗車券)」のようにメモしたものを準備しておくといいでしょう。

チェコの携帯電話を持ってる場合はSMS乗車券も使えます

SMSの送受信ができるチェコの携帯SIMを使用している場合、SMSで乗車券を購入することもできますが、実はこの方法での購入はあまりおすすめできません。

というのも、購入できる券種はすべて(30分、90分、1日、3日)ですが、大人料金のみ。
さらにSMS発信料金としてか、30分券は31 CZK、90分券は42 CZKと少し値段が上がり、さらにSMS送信時の通信費がかかるため、全体的に割高になります。

期間入力内容価格
30分DPT3131 CZK
90分DTP4242 CZK
1日(24時間)DTP120120 CZK
3日(72時間)DTP330330 CZK

使い方自体は簡単で、SMSメッセージさう世画面で90206宛てにDPTXX(XX=乗車券料金 例:DPT42=90分有効なBasic乗車券)を送信するだけ!
2分ほど待つと、携帯電話にSMS乗車券が届きます。
SMS乗車券を使用する際の注意事項は以下の2点です。

  • Premium SMSが使用できる
  • メトロ駅入場前、もしくはバス・トラム乗車前にSMS乗車券を入手する必要あり

1つ目のPremium SMSとは、通常の電話番号によるSMSではなく、9から始まる5~6ケタの特殊な番号を使うSMSです。
基本的には特別な情報(携帯オペレーターからの連絡やSMS認証、広告など)が発信される番号で、通常は契約時に使用する設定になっているはずなのであまり問題はないでしょう。
2つ目ですが、これは検札に気づいて慌てて購入するのはダメですよ、というルールですね。
あと、SMSで乗車券が届くまで約2分のタイムラグがあるので、ズルをしようとしてもアウトになる可能性がそこそこ高い事にもご注意ください。

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PID Lítačkaスマホアプリで購入する

手持ちのスマートフォンでネットにアクセスできるのであれば、PID Lítačkaアプリを使った短期乗車券の購入が可能です。

PID Lítačka
PID Lítačka
開発元:Hlavni mesto Praha
無料
posted withアプリーチ

購入できるチケット数は最大30。任意のタイミングで有効化できるので、事前購入も可能です。
ただし以下の2点にご注意ください。

  • 有効化にはインターネットへの接続が必要
  • 有効化の操作をしてから実際にチケットが有効になるまで2分のタイムラグがある

たとえば自宅のWiFiを使って購入しておいた乗車券を出先で有効化する場合、スマートフォンかどこかのWiFiでインターネットに接続する必要があります。
また、チケットなしでメトロやトラムに乗っていて検札に気づいたからと慌てて購入・有効化しても、2分のタイムラグがあるためNGとなる可能性が高いです。

ただしバスへの乗車の場合のみ例外で、乗車直前に有効化操作をした場合でも有効化中であることが運転手によって確認されればそのまま乗車できます。

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おわりに

プラハはそこかしこに中世から変わらない風景が残っているため、のんびりと街中を散歩するには最適な街です。
とはいえ、慣れない石畳を歩くのは意外と疲れますし、ほんの数百円をケチってトラムやメトロならあっという間に行ける場所へ無理に歩いていくのは時間と体力の無駄遣いになってしまいかねません。
限られた時間の滞在であれば、より効率的・合理的に移動するためにも、滞在期間に合わせて1日券や3日券を購入するのが一番ではないでしょうか。
公共交通機関を上手に活用して、美しいプラハの街をぜひ楽しんでくださいね。

ヒサノアスカ
アメリカ語学留学、オーストラリア&カナダワーホリ、デンマーク留学ののち、チェコ語学留学から現地採用を経て、5年以上の継続滞在によりチェコ永住権を自力で取得。
現在はプラハでフリーランスとして活動する傍ら、海外移住・旅行情報発信ブログa-h.workおよび当チェコポータルを運営中。

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