チェコの滞在許可の種類と基本情報まとめ

チェコの滞在許可の種類と基本情報
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チェコに留学や移住するには、当然ですがビザや長期滞在許可を取得しなければなりません。
ところでこのビザや長期滞在ですが、どんな種類があるか、またその違いについてご存じですか?
チェコに滞在するためのビザ・長期滞在許可には、主に以下の4種類があります。

  • 短期/長期滞在ビザ
  • 長期滞在許可
  • 永住許可
  • 市民権

この記事では、各滞在許可とEU市民家族のための滞在許可について、基本的な情報をまとめています。

短期/長期滞在ビザ

短期滞在ビザ

有効期間最大90日
認可までの期間基本15日(最大45日)
申請場所各国のチェコ大使館
形態写真付きのステッカー(パスポート貼付け)

チェコにおける短期滞在ビザは、基本的にチェコを含めたシェンゲン加盟国への入国にビザが必要な人たちが取得するものです。
日本人の場合、シェンゲン加盟国への入国および90日までの短期滞在はビザがなくても可能であるため、基本的には取得不要です。

注意点として、滞在目的によっては入国可能な国がチェコのみに限定される場合があります。
チェコ限定のビザが発行された場合はチェコ以外のシェンゲン加盟国への入国ができないため、飛行機等の乗り継ぎでシェンゲン加盟国に入る場合は該当国のビザ取得も必要となります。

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長期滞在ビザ

有効期間90日~1年
認可までの期間2~3か月(滞在目的による)
申請場所各国のチェコ大使館
形態写真付きのステッカー(パスポート貼付け)

医療、カルチャー、スポーツ、就学、学術研究、家族同伴、起業、ワーキングホリデー、またその他の目的で、チェコへの滞在予定が1年以下の場合に発行されます。
基本的に、新規でチェコへの長期滞在を申請する場合は、この長期ビザを取得することになります。
チェコ以外のシェンゲン加盟国へは、180日間で90日までの非営利目的の滞在のみ可能です。

基本的にチェコ到着後から1年間は、長期滞在許可ではなく長期滞在ビザが発行されます。
就労カードを含む長期滞在許可への切替え以外で、長期滞在ビザの目的を変更することはできません。

長期滞在許可

有効期間180日~2年
認可までの期間2~3か月(滞在目的による)
申請場所チェコ国内のMOI事務所、各国のチェコ大使館
形態写真付きの生体認証(Biometric)カード

就学、就職(駐在、ブルーカード含む)、学術研究、ビジネス、家族同伴、カルチャー、スポーツ、投資目的で取得可能です。
基本的には長期滞在ビザでチェコに入国後、延長申請の際に滞在期間が1年以上であることが証明できた場合に発行されます。
チェコ国外から長期滞在申請をして許可が下りた場合、 生体認証カード取得のための入国用として、ステッカータイプの一時滞在許可が発行されます。

チェコ以外のシェンゲン加盟国へは、180日間で90日までの非営利目的の滞在が許可されます。

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永住許可

有効期間10年
認可までの期間2か月
申請場所チェコ国内のMOI事務所
ビザの形式写真付きの生体認証(Biometric)カード

10年間有効な滞在許可で、チェコ国内での就学・就労の自由が認められています。
チェコ以外のシェンゲン加盟国へは、180日間で90日までの非営利目的の滞在のみ許可されており、他国で長期滞在、就学・就労する場合は、その国で改めてビザを申請しなければなりません。
またチェコのパスポート取得や参政権は認められていませんが、チェコの総合保険や社会保障、年金が使えるようになります。

≫チェコにおける永住許可取得条件などの詳細については、次の記事をご確認ください。

市民権

有効期間なし
認可までの期間7か月
申請場所チェコの本籍地にある地方公社
形態写真付きの生体認証(Biometric)カード

チェコの永住許可を5年以上保持することで、市民権への申請が可能になります。
市民権を取得するとチェコ人と同じ権利が与えられるため、チェコのパスポートを取得したり政治への参加やEU加盟国での活動も自由になります。
また二重国籍となるため日本の国籍の返還が必須となることにご注意ください。

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EU市民家族のための滞在許可

有効期間10年
認可までの期間3か月
申請場所チェコ国内のMOI事務所、各国のチェコ大使館
形態パスポート型冊子

チェコ人を含むEU市民と家族関係(婚姻・パートナー、血縁者)にある場合に申請・取得可能な滞在許可です。
EU市民家族のための滞在許可には長期滞在許可と永住許可の2種類あり、永住許可は長期滞在許可を2年以上保持している場合に申請可能となります。

10年間有効な滞在許可で、チェコ国内での就学・就労の自由が認められています。
チェコ以外のEU加盟国での長期滞在、就学・就職については、各国の移民法に基づくため必要に応じて確認が必要です。
またチェコのパスポート取得や参政権は認められていませんが、チェコの総合保険や社会保障、年金が使えるようになります。

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