コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言および外出禁止令により、多くの個人事業主(自営業・フリーランサー)も仕事に大きな影響を受けています。 その生活保障のため、チェコ政府は個人事業主に対して社会保険料と健康保険料の免除を定めました。
この記事では、VZPの個人事業主保険料と社会保険料の免除について解説しています。
VZP保険料免除の詳細
個人事業主としてVZPに健康保険料を支払っている場合、3月から8月にかけて保険料が最低金額まで(2352 CZK)免除および支払い期限が延期されます。
2020年の保険料
- 2352 CZK以下⇒3月~8月は保険料が完全免除。
- 2353 CZK以上⇒3月~8月は「実際の保険料-2352 CZK」の支払い義務あり。ただし実際の支払いは2020年確定申告時(=2021年初頭)まで延期される。
また、3月分の保険料を支払い済みの場合は、9月度の保険料として計上されます。
注意点として、この保険料免除はあくまで個人事業主としての仕事が主な収入源である人が対象であるということ。
無職の方や被雇用者の方は通常どおり保険料支払いが発生しますのでご注意ください。
社会保険料免除の詳細
個人事業主の社会保険料も、健康保険と同様に3月から8月までの保険料が、最低金額(2544 CZK)までの免除および延期が認められています。
2020年の保険料が
- 2544 CZK以下⇒3月~8月は保険料が完全免除。
- 2545 CZK以上⇒3月~8月は「実際の保証料-2544 CZK」の支払い義務あり。ただし実際の支払いは2020年確定申告時(=2021年初頭)まで延期される。
傷病保険については任意加入のため、免除対象外です。
また、3月分の保険料を支払い済みの場合、9月度の保険料として計上されます。
2019年の収入申告について
個人事業主の健康保険料および社会保険料は、前年の収入額に基づいて計算されます。 通常であれば4月末までに申告しなければなりませんが、確定申告の締め切りが7月1日に延長されたことを受けて、収入申告の締め切りは健康保険料・社会保険料共に8月3日まで延長されています。
2019年の収入申告後に追納が必要となった場合、追納は期限までの支払いが必須となります。
この追納ついては免除や支払い延期の対象とはなりませんので、申告後速やかに支払い手続きを行いましょう。